2022年01月20日 更年期とココロ
女性の場合、早い人だと30代から訪れるという「更年期」。
人それぞれ症状や重さはまるで違う。
ある年上のお姉さまに聞くと、「私全然なかったわ~」という人もいれば、「寝込んでしまうくらいものすごく苦しめられたわ!!」まで、一言で「更年期」と表現するには大変な開きがあるもの。
更年期は、閉経を挟んで閉経前の5年、閉経後の5年、計10年の期間というのが定説。
人により症状が様々であるが、めまい、ホットフラッシュ、ほてり、動悸、肩こり、冷え性など身体的なこと以外にも、精神的症状 気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、情緒不安定、不眠 なども出るのが、ココロとカラダを複雑に混乱させている所以である。なんといっても「更年期障害」と言われるくらいだから^^;
- 日本産科婦人科学会HP「更年期障害とは」
なぜ、このようなことになるのかといえば、加齢と共に女性ホルモン(エストロゲン)が減少するせいなのである。
この減少の仕方に問題があって、一直線で右下がりになるのではなく、上下に揺らぎながら減っていく。この変動が体内環境を揺さぶり、つらい症状を引き起こしているのではないかというわけ。
更年期の不調は、女性ホルモンを分泌する器官である卵巣と、分泌を指令する脳の連携プレーが乱れることによって生じる。
卵巣と脳は、互いに情報をやり取りし合いながら働いているから、45歳以降、卵巣の機能が低下してエストロゲンの分泌が減ると、脳からは卵胞刺激ホルモン(FSH)がこれまで以上に分泌され、「もっとエストロゲンを出して!」と卵巣に指令を出す。
最初は、卵巣も自ら鞭打つようにエストロゲンを分泌し応えるけど、次第に脳からの指令に十分応えられなくなり、脳は、「出して!」と指令を出し続け、卵巣はそれに応えられない・・・
ホルモンと自律神経の中枢は、同じ視床下部にあるから、連携プレーが乱れてホルモン中枢が混乱すると自律神経にも余波が及び、発汗や動悸、のぼせなどの自律神経失調症も表れてきる。
これが更年期症状の正体なのだ。
そうなると、やはりココロの持ちようっていうのも対処法のひとつなのだろうか。
昨今の閉経年齢は51歳だとか。
50年生きてくれば、どんな人でも山あり谷ありを経験している訳であって、その経験が前向きにさせてくれたり、心配性にさせてくれたり。その感情の揺らぎも、女性は、女性ホルモンに支配されているからだろうか。
私はといえば、
若い頃、会社のお局様がガミガミ怒っているのを見て、「たぶん更年期なんじゃない?」と同僚仲間でヒソヒソと言っていたのが、今や逆の立場になってしまった。。。
仕事好きだよね、と彼に言われるくらい仕事をバリバリしてきた自分が、まさかこの障害に悩まされるようになってしまったの?というショック。
自分が自分のカラダにショックを覚えるなんて。
自分を認めてあげなければね。
自分を愛してあげなければね。
少しでも辛い、痛い、おかしいなという症状は、放置せずに専門の先生のところで診てもらいましょうね。
女性のカラダとココロはとっても複雑。
頑張っているからこそ複雑。
更年期のみならず、
日々 自分を愛し、自分肯定感を高めて。